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介護保険

東京の区と横浜市・川崎市・千葉市の「緊急ショートステイ事業」を比べる

介護している家族が急に入院したとき、介護保険のショートステイが空いていないことがあります。東京の多くの区や関東の政令市は、こうしたときのために、独自に「緊急ショートステイ」の枠を用意しています。日数・費用・申し込み方は区や市ごとに違うので、公式ページで確かめて表にしました。

野池 怜溫(株式会社Flashark 代表取締役)/ 公開 2026年10月13日

区の緊急ショートステイ事業とは

介護保険のショートステイ(短期入所生活介護)とは別に、区が施設のベッドを確保したり、費用を助成したりして、急に家で介護を受けられなくなった方が泊まれるようにしている事業です。名前は区によって違い、「緊急ショートステイ」「緊急一時宿泊」「緊急生活支援宿泊サービス」などと呼ばれています。

多くの区で、介護保険のショートステイが空いていないときに使うものとされています。まず担当のケアマネジャーに相談し、介護保険のショートステイを探したうえで、区の事業を使えるか確かめる流れになります。

区ごとの比較(16区)

区使える日数費用(1日あたりなど)申し込み
中央区原則1週間以内介護保険と同じ1〜3割の負担と、食費・滞在費・日常生活費区に申し込む(区役所が休みの日は施設へ直接)
港区原則7日間まで医療保険の自己負担と、食事・おむつ代など区の高齢者支援課 高齢者施設係
新宿区7日まで3,000円(生活保護の方などは1,670円)、おむつ代などは別ケアマネジャーが区に申請(利用したい日の14日前から)
文京区介護している方の入院などは30日まで、親族の葬儀は7日まで区のページに記載なし施設に直接問い合わせる
台東区1回連続15日まで1泊7,500円施設に電話で予約
江東区原則7日間(6泊7日)まで1泊2日9,200円(食事は別)施設に申請書を持参するか電話(利用したい日の7日前から前日の正午まで)
目黒区区のページに記載なし介護保険の利用者負担と、食費・居住費など区立の特別養護老人ホーム2か所に各1床
大田区原則7日以内介護保険の利用者負担と、食費・滞在費(認定を受けていない方は要支援1に当たる額)ケアマネジャーを通じて区に申請(ケアマネジャーがいない方は地域包括支援センター)
世田谷区区のページに記載なし6,100円と、食材料費などあんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)・総合支所の保健福祉課
渋谷区1回6日以内介護保険のショートステイの1割負担と、食費・滞在費施設(区内1床)
中野区原則14日以内介護保険の利用者負担と、食費・滞在費など(有料老人ホームを使う場合は3,000円と雑費)地域包括支援センター
杉並区10日まで4,000円(生活保護の方・住民税非課税の世帯は無料)と、食事代1,000円ケアマネジャーが区に相談(利用を始める5日前から前日まで)
豊島区原則7日以内介護保険の1〜3割(認定を受けていない方は900円)と、居住費・食費施設に、原則として利用する日の前日までに予約
北区区のページに記載なし所得と部屋によって違う区の高齢福祉課 高齢相談係
練馬区原則9泊10日以内1泊3,000円と、食費など地域包括支援センター
葛飾区年42ポイントまで(泊まり1回3ポイント)無料(食事代は実費)区の高齢者支援課 相談係

各区の公式ページ・区の冊子による(2026年10月に確認)。更新日は、中央区2026年6月・港区2026年5月(令和8年度の冊子)・新宿区2023年7月・文京区2025年6月・台東区2025年4月・江東区2026年3月・目黒区2026年10月(令和8年度の事業概要)・大田区2026年8月(令和8年度のハンドブック)・世田谷区2020年4月・渋谷区2023年3月・中野区2023年10月・杉並区2024年4月・豊島区2026年4月・北区2025年3月・練馬区2024年9月(2024年版のガイド)・葛飾区2026年4月です。更新日の古い区は、金額や日数が変わっていることがあります。

区によって、対象が違います

台東区・北区の事業は、要介護・要支援の認定を受けていない方が対象です。港区の事業(緊急医療短期入所)は、医療の対応が必要で介護保険のショートステイを使えない方が、病院などに短く入る事業です。杉並区の事業(医療型)は、胃ろうなど管からの栄養や在宅酸素などの医療が要る方が対象です。江東区の事業は「シルバーステイ」という名前です。葛飾区の事業(家族等介護支援事業)は、緊急のときだけでなく、介護している方の休息にも使えます。

区の公式ページで見つからなかった区

千代田区・墨田区・品川区・荒川区・板橋区・足立区・江戸川区は、区の公式サイトと区の冊子で、緊急ショートステイの事業を見つけられませんでした(2026年10月)。事業が無いとは言い切れないため、担当のケアマネジャーか、区の高齢者の相談窓口に確かめます。

横浜市・川崎市・千葉市の事業

市使える日数費用申し込み
横浜市1回7日以内(必要と認められれば14日以内)介護保険の利用料と、食費などの実費住んでいる区の福祉保健センターと事前に調整し(原則として利用したい日の3日前から)、示された施設に申し込む。介護している方の急病や葬祭のとき、区役所が休みの日は、施設に直接申し込める
川崎市1回、原則10日以内介護保険の利用料と、食費・滞在費など住んでいる区の区役所(高齢者支援の担当)か地域包括支援センターと事前に調整し、施設に申し込む。区役所が休みの日は、施設に直接申し込める
千葉市30日以内(定員2名)介護保険の給付によるのが原則市が利用を決める(市の在宅支援班が担当)

横浜市「高齢者緊急ショートステイ事業実施要綱」(最近改正 令和7年4月1日)・実施要領(最近改正 令和8年4月1日)、川崎市「高齢者等短期入所ベッド確保事業」の案内(2024年6月18日更新)と実施要綱、千葉市「緊急ショートステイ事業実施要綱」(平成30年4月1日施行の版)による。横浜市・川崎市は要支援・要介護の認定を受けた方、千葉市は65歳以上で要介護の認定を受けた方(またはこれと同じ程度の状態の方)が対象です。

さいたま市と相模原市は、市の公式サイトで、同じような事業を見つけられませんでした(2026年10月)。担当のケアマネジャーか、区の高齢者の相談窓口に確かめます。

横浜市/川崎市/千葉市の公式ページ

区の事業も空いていないとき

区の事業の枠は、区によっては1床から数床しかなく、埋まっていることもあります。そのときは、介護保険を使わない有料のショートステイという方法があります。費用は全額が自己負担ですが、東京23区では、当社がご案内できる施設が114あり、1泊2日1万1,000円(税込・食事付き)からです(2026年10月時点)。要介護認定が無くても使える施設があります。

区の公式ページ

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  1. 1いつまでに、入居先が必要ですか

  2. 2月々のご予算は(介護保険の自己負担も含めた総額)

  3. 3医療的なケアはありますか

この記事を書いた人

野池 怜溫— 株式会社Flashark 代表取締役。東京・名古屋・浜松の3拠点で、病院の地域連携室・ケアマネジャー・ご家族から老人ホーム探しのご相談を受けています。高住連の「高齢者向け住まい紹介事業者届出公表制度」に届け出ています(届出番号 25-1048)。

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